但馬の小京都 出石の古い街並み 

出石に到着して早速町歩きの開始です。豊岡行きのバスまで、出石での滞在時間は2時間半しかありません。

出石は「丹後の小京都」とも呼ばれ、古い街並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区にも選定されています。2月には同じく重要伝統的建造物群保存地区となっている「播磨の小京都」ことたつの市龍野地区に行ったんですよね。

最初の目的地は明治34年に開館し、古い歴史のある芝居小屋「出石永楽館」です。出石で一番見たいと思っていました。

あれっ?

なんと休館でした。休館日は毎週木曜日と事前確認したのに・・・この日は7月21日水曜日なのですが、明日22日(木)に海の日が移動して祝日になった関係で、明日は開館、本日が臨時休館となったようです。残念。

仕方なく、外から画像撮影するだけ。

気を取り直して、町歩きを続けましょう。

出石家老屋敷、高級武士(家老級)の居宅跡です。

外観からは平屋建てに見えますが、中には隠し階段があり、二階建てになっているようです。内部は見学出来ますが(入場料200円)、時間も限られているし、あまり興味もないので入りませんでした。

天気予報によると最高気温は35~36℃になるようで、この時まだ9時半頃なのですが、かなり暑くてうんざりしてきます。

出石のシンボルとも言える時計台「辰鼓楼」。

辰鼓楼は辰の刻を知らせる太鼓を叩く楼閣として1871年(明治4年)に完成し、その後最初の時計が設置されたのは1881年(明治14年)。国内最古の時計台とも言われますが、時計台になったのは1881年9月8日であり、札幌の時計台よりわずか27日遅く、国内で二番目に古い時計台とされています。

この辺りが出石のど真ん中という場所ですが、そば屋とお土産物屋がたくさん並んでいます。この日は平日なのでそれほど多くなかったですが、週末は観光客で賑わうんでしょう。

立派な蔵が見えます。

抹茶・ぜんざいのお店「咲楽屋」、赤茶色の弁柄(ベンガラ)が渋い。

明治時代の生糸を商った豪商の旧邸(町家)を利用した出石史料館、ここも見学可能。

赤い土塀づくりの建物は 出石酒造。楽々鶴(ササヅル)という銘柄の日本酒を製造しています。

出石酒造は1708年(宝永5年)の創業、古い町には酒蔵、醤油蔵、味噌蔵が当たり前のように残っていますよね。

出石の町屋・古民家は千本格子が目立つような気がしました。

虫籠窓のある町家。

これは防火壁の役割を果たす「うだつ(卯建、宇立)」でしょうかね。

ベンガラ(弁柄)で赤茶色に塗られた千本格子が美しいです。

宵田通り、本町通り、八木通りという東西に走る通りを中心に散策してみました。折角の古い歴史があり、風情のある町並みだったのですが、暑くてそれをじっくり味わうどころではなかったです。画像を連続撮影していると、スマホもかなり発熱して来ますし。

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姫路から播但線と全但バスで出石へ

えきそばを食べる為に山陽本線(神戸線)の上りホームに行きましたが、最初の目的地は出石なので播但線のホームへ向かいます。

JR姫路駅の場合、播但線と姫新線乗り場(1~4番のりば)へは更に中間改札(のりかえ改札)があります。無人駅或いは時間帯による無人駅が多いローカル路線ですから不正防止でしょうか。

先ずは姫路駅6:39発の寺前行きワンマンカー、2両編成でした。

ローカル路線の朝夕の主力客層は高校生?この電車も高校生だらけでした。

7:24に寺前駅に到着、乗換時間2分で次は豊岡行きです。

1両編成ということもあって、意外と席は埋っていたのですが、生野駅でかなり降りたのでガラガラになりました。生野銀山もいつか行ってみたいなあ。

よく目にした「播但線 あなたの利用が電化につながる」の看板。播但線は姫路~寺前(神崎郡神河町)区間のみ電化されています。

天空の城「竹田城」の最寄りの竹田駅に到着。竹田駅裏から登山道が出ており、竹田城跡へ行くことが出来ます。今回は寄りませんが。ここも近いうちに行きたいと思っています。

竹田駅の次が和田山駅。和田山駅は朝来市の中心駅であり、播但線と山陰本線が合流する交通の要所なので、少しは町らしいです。

和田山駅を過ぎ、寺前から約1時間で八鹿駅に到着しました。八鹿駅は養父市の中心的な駅で、高校生がたくさん降りました、八鹿高校の生徒でしょうか?

目的地の出石にはJRを含め鉄道が通っていませんので、八鹿駅、江原駅、豊岡駅、城崎温泉駅からの全但バスを利用することになります。どの路線も本数は多くありませんので、姫路から一番手前にあり、しかも乗換時間7分とばっちりだった八鹿駅から利用しました。

駅前に全但バスの八鹿営業所があります。

出石行きのバスが見当たらないなあ・・・

営業所の係員に聞いてみると、八鹿出石路線は八鹿駅が始発ではないようです(但馬農高もしくはとがやま温泉が始発)。乗客がいないとみると、すぐに出発してしまうようなので、暑いですが外で待ちます。置いて行かれたら、次のバスは約2時間後・・・

時刻表通りやって来ました。乗り込んで整理券を取ります。八鹿駅⇔出石の運賃は570円、icocaなどの交通系ICカードは使用出来ず、現金のみですが、両替機は設置されています。

八鹿駅から約25分で終点の出石(全但バス・出石営業所)に到着。

八鹿駅で乗車した際に先客が1名いましたが、途中で降りて行き、それ以降は私だけでした。平日なので観光客も少ないのでしょうが、地元客の利用も少なそうですね。路線維持の為、地元自治体が補助金などを払っているのかもしれません。

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姫路駅名物 えきそば

今年の1月と4月に計画していた国内旅行は2回とも直前に新型コロナウィルス感染者が急増したのでキャンセルせざるを得なかったのですが、久しぶりに出掛けることにします。昨年の夏に続き、今年も青春18きっぷの旅です。

朝早くて朝食がまだなので、先ずは腹ごしらえから。JR姫路駅名物の「えきそば」を食べてみたかったんですよ。

えきそばは駅弁・仕出し弁当などを製造・販売するまねき食品が経営しています。まねき食品は地元では大手で、昔からイベントなどがあると、たいていまねきの弁当が出るのですが、特別おいしいというイメージはなく、「また、まねきか・・・」とあまりテンションは上がらなかったですけどね。

そのまねき食品のえきそばが有名だなんて最近まで知りませんでした。得てして地元のことは知らないですよね。

JR姫路駅構内では在来線上り・在来線下り・新幹線乗降口(ここは「えきそば」ではなく、「マネキダイニング」名義)の3ヶ所にありますが、最近は駅以外にも手広く展開しています。こちらは姫路駅から姫路城へ向かう途中、大手前通りにある店舗。

在来線(山陽本線/神戸線)上りホームの店舗は一昨年改装され、キハ58系の車両デザインになっています。

注文は食券制。店内の券売機はicocaなど交通系ICカードが使えます。

いわゆる立ち食いの駅そばで、メニューはそば・うどんを中心に、カレーライス、いなり・巻き寿司、それに天ぷらなどのトッピングがあります。

店内の様子。

注文した天ぷらえきそば、380円。

そばと言っても日本そばではなく、中華麺なのが特徴です。

戦後、手に入りにくい統制品の小麦粉ではなく、そば粉とこんにゃく粉を混ぜた麺で販売していましたが、昭和24年に中華麺となり、現在のえきそばが誕生したそうです。

日頃減塩の食事をしているせいか、スープは少ししょっぱく感じました。麺にコシがあるわけでもなく、天ぷらもふにゃふにゃで揚げたてとかそういう次元の食べ物ではありません。特別おいしい食べ物とは思いませんが、和風のスープに中華麺というミスマッチな組み合わせが話のネタになるのでしょうか。

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三木美術館 屋上から姫路城を望む

グーグルマップを物色していて見つけた三木美術館へ行ってみます。以前姫路城へ行った際、ついでに行こうと思っていたのですが、他にも行きたい所があり、また今度でいいかとやり過ごしていました。

こんな所に美術館があるなんて全く知りませんでした。姫路に本社を置くジャスダック上場ゼネコン「美樹工業」の創業者・故三木茂克氏のコレクションを土台として、平成20年に開館した美術館らしい。

2階が受付・アートギャラリー、3~4階が展示室、5階が貸スペース・貸茶室・応接室となっています。入場料は大人(高校生以上)300円、中学生以下は無料。受付の方は非常に丁寧で、高級ホテルのレセプションみたいな対応でした。

館内は撮影禁止なので画像はありません。2F受付横のアートスペースでは兵庫県出身の藤井智美という日本画家の作品展示が行われていました。

三木美術館の収蔵品は全部で1,000点ほどあるようですが、時期により展示品が入れ替えられます。私が行った時は、3~4階の展示室で「薔薇と四季を彩る花々」という企画展が開催されており、計43点が展示中でした(展示品リストの紙が置いてあります)。

コレクションの中には、陶芸の北大路魯山人、濱田庄司、日本画の伊東深水、川合玉堂、東山魁夷、平山郁夫、洋画の東郷青児、山下清など「開運!なんでも鑑定団」に登場しそうな著名な陶芸家・画家の作品もあるようです。この日展示されていたのは、伊東深水「ばら」、東郷青児「花を摘む女達」くらいでしたけど。

展示作品を鑑賞後、2階の受付で屋上を見学したいとお願いしますと、鍵を持った係員の方が来て案内してくれます。

この屋上展望デッキが三木美術館のもう一つの売りと言えます。ほぼ真正面に姫路城が望めるのです。

この目線から姫路城を見る機会はなかなかないですよね。

後方に見える山は広峰山かな。

聞き流してしまったのですが、どこかの台風情報?気象情報?で姫路城が映る際のライブカメラらしい。ほぼ正面なので絵面的にも最高ですよね。

コロナ禍の平日ということもあるのか、私以外の入場客は1組2人のみ。こじんまりした美術館で展示作品も多くないですが、静かにゆっくり鑑賞出来て良かった。展示作品も入れ替わるようなので、また行ってみたいです。姫路駅から姫路城へ向かう途中という便利な立地ですしね。

三木美術館の場所は、JR姫路駅から大手前通りを北(姫路城方向)へ歩いて行き、国道2号線(十二所線)東行きとの角にある美樹ビル(受付は2階)。姫路駅から徒歩10分。

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姫路 手柄山温室植物園 熱帯・亜熱帯の植物を見て海外気分を味わう

スマホのニュースで知った手柄山温室植物園のあじさい展に行ってきました(現在は終了しています)。

手柄山と言えば、陸上競技場(ウインク陸上競技場)、姫路球場(ウインク球場)、姫路市立水族館、昨年閉鎖された手柄山遊園、市民プールなどが集まっており、何度も来た馴染みのあるエリアなのですが、温室植物園の存在は知りませんでした。調べたら昭和55年開園になっているので、私が子供の頃からあったのか・・・

大温室と小温室の2つの温室を中心に構成されています。入場料は大人210円・子供100円(6歳~中学生)と安いです。また姫路市居住の65歳以上の人に交付される「高齢者福祉優待カード」対象施設なので、このカードを提示すると無料。

アジサイ展は2つの温室をつなぐエントランス展示場で開催されていたのですが、「あれっ、これだけ?」と思うような規模でした。

それでは温室内を見てみましょう。

先ずは小温室から。小温室はサボテンなど砂漠植物が展示されているようです。

バオバブなのですが、こんな木でしたっけ?

バオバブって、シンガポール「ガーデンズ バイ ザ ベイ」のスーパーツリー(人工林)のモデルにもなった大木ってイメージです。

サボテンなど全体的に荒涼とした雰囲気の中、可憐な花が咲いています。

トウダイグサ科の花キリン(ユーフォルビア)という植物でした。

続いて大温室に向かいます。こちらは熱帯・亜熱帯性植物が展示されています。

まずはランがお出迎え。

アーチ状のピンクの花はブーゲンビリア。

うわっ、何これ。

コモチクジャクヤシというヤシ科の植物でした。

ミッキーマウスノキだって。

正式名称はオクナ・セルラタ、赤いのはガク片で実が緑から黒に熟すと、赤と黒の色合いがミッキーそっくりというもの。

タコノキ。

バナナみたいなオウギバショウ。

カシワバゴムの木。

ガジュマル。

名前をチェックし忘れていたのですが、後でグーグルの画像検索を駆使した結果、ネオレゲリアではないかと。パイナップルの仲間です。

赤紫色の葉の中心部はちょっとした水たまりみたいになっていて、花が咲きそう。

食虫植物コーナー。

そろそろ帰ろうかなと思っていたら、「カエンボク(火焔木)」のプレートが目に入りました。

残念乍ら花はないと思いきや、上の方に少しだけ咲いています。

この手柄山温室植物園にはなかったと思いますが、ホウオウボク(鳳凰木)という似たような植物もあります。ホウオウボクはカエンジュ(火炎樹・火焔樹)とも言い、同じような朱色の花を咲かせるので、カエンボク(火焔木)と紛らわしいのです。東南アジアではよく目にし、鮮やかな朱色の花がいかにも熱帯という感じで好きなんてすよ。

タイ・バンコク。

フィリピン・ビガン。

思っていたより小規模な植物園でしたが、新型コロナでなかなか海外旅行に行けない中、熱帯・亜熱帯の植物を見て、少しだけ海外気分を味わえたのが良かったです。

すぐそばに駐車場(1回200円)もありますが、公共交通機関利用なら山陽電鉄・手柄駅から徒歩10分もしくは姫路駅北口からの神姫バス94系統で手柄山中央公園口下車5分程度ですが、最後の通りから植物園までが坂になるので足の悪い方、年配の方にはしんどいかもしれません。

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セブパシフィック航空 航空券キャンセル 返金まで8ヶ月

最後に海外旅行へ行ってから早1年5ヶ月が経過しました。新型コロナウィルスの終息が見えないので次はいつ行けるか予定も立たず、すっかり海外のホテル・航空券を調べることもなくなったのですが・・・

昨年10月に予定していた台湾・フィリピン旅行で予約済のセブパシフィック航空の航空券キャンセル・返金処理がやっと終わりました。

航空会社:セブパシフィック航空/5J828

ルート:マニラ・大阪関西

予約先:Trip.com

予約金額:5,330円

予約から返金・リファンドまでの経過は下記の通りです。

2020年2月8日 フィリピンに行きたいなあと、時々航空券を物色していたところ、Trip.comでマニラ・大阪関西線の激安価格を発見したので、後先考えず予約。Trip.comって、ホテル・航空券共たまに「おっ!」と思うような出物があるのでチェックしています。

その後新型コロナウィルスの感染が拡大する中、他に予約していたエアアジアの関西・台北線やフィリピン航空の国内線は続々とフライトキャンセルの連絡があり、返金処理を進めていました。セブパシフィック航空の該当便をフライト検索しても出て来ないので欠航になることは間違いなさそうなのですが、一向に連絡がありません。

2020年10月13日 出発の5日前になっても連絡がないので、こちらからTrip.comに「該当便はフライトキャンセルのようなので、予約キャンセル&返金して欲しい」とメール。

2020年10月13日 Trip.comからは、フライトキャンセルになることは確認出来た、航空会社からの航空券(クレジット的なもの?)での返金になる可能性もある、また一旦キャンセルしたら元には戻せないが、それで良ければキャンセル処理を進めるとの連絡があったので、その条件にて了解。

2020年10月15日 Trip.comから払い戻しの申し込みを受け付けたとの自動メールあり。

2021年6月17日 その後何の音沙汰もなく、こちらから状況を聞くこともなく放置していましたが、Trip.comからやっと払い戻し手続き完了とのメールを受信、クレジットカードへの返金も確認出来ました。キャンセルリクエストから返金処理完了まで8ヶ月掛かりました。

これで新型コロナウィルス感染拡大でキャンセルしたホテル・航空券の全ての返金処理が終わってすっきりしました。旅行としては2回分ですが、予約したホテルや航空券の件数が多くて大変でした。

多くの予約がキャンセル・変更・返金不可でしたが、一部のポイント有効期限切れ、ポイント・クレジットでの返金、若干の為替差損はあったものの、ほぼ実損ゼロで処理が終わったので良かったです。

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マニラ ウォシュレットがあるホテル・サービスアパート

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古い街並みと梅ヶ枝遊郭跡 姫路 野里地区

それでは引き続き、たぐち酒店から野里街道を北上して行きます。野里商店街とも言いますが、昔からの商人・職人の街で古い街並み・町家が多く残っているエリア、住所で言うと、鍵町、鍛冶町、野里寺町、大野町、威徳寺町、梅ヶ枝町となります。

森岡邸という元菓子卸商の住宅、築130年程度みたいです。130年前ですと、明治の中頃ですね。

向かって右手が芥田家住宅(芥田撚糸製造所)。大正期の1912~1926年に建設された町家で国登録有形文化財(建造物)。

こちらは町家ではないですが、立派な邸宅。

隣の住宅との間にあるのは「うだつ」かな。

住所が野里寺町から大野町に変わったところに、町家とはまた違った歴史のありそうな建物が出て来ました。

掲示板に神戸銀行野里支店の文字が残されています。

旧神戸銀行は合併により、太陽神戸銀行→太陽神戸三井銀行→さくら銀行→三井住友銀行と名前を変えますが、野里支店はさくら銀行時代の2000年にみなと銀行へ営業譲渡されました。ここから1本西側の新道(バス通り)沿いに現在もみなと銀行野里支店があります。

掲示板に神戸銀行と残されているところから推測すると、太陽神戸銀行となる1973年以前に移転していたと思われます。

旧神戸銀行野里支店から一旦野里商店街を離れ、お夏・清十郎比翼塚のある慶雲寺へ行ったのですが、門が閉まっていたので断念。更に少し東へ歩いて行くと、「固寧倉」があります。

固寧倉は江戸末期、姫路藩を酒井家が治めていた時代、飢饉・災害などの非常時に備えて集落毎に設置された倉庫。最盛期には288ヶ所もあったようですが、現存するのはこの野里を含めて5ヶ所のみ。

また野里商店街に戻ります。

こちらは塩本邸という町家。明治初期の建物で、京染め物を扱う商家でした。塩本さんって見覚えあるなあと思ったら、先に訪れた「尾上市平家住宅」のオーナーさんでもあるようです。

姫路大野町郵便局の隣にある、町家・大野邸(大野家住宅)。姫路市の都市景観重要建築物等に指定されています。

江戸元禄時代(約310年前)から「鍋市」という屋号の鋳物屋を営んでいたそうですが、建物自体は明治前期、部分によってはそれ以前の建築のようです。現在は一部をギャラリー・貸しスペースとして、イベントなどが行われることもあります。

まだまだ古い町家が出て来ます。

これは防火壁の役割を果たす、うだつ(卯建・宇立)ですかね。

鳥居のようなデザインの門は天理教の教会でした。

威徳寺町の魚橋呉服店。向かって右手(少し軒が低い)の南主屋は1899年(明治32年)に米屋として建築され、左手の店舗兼主屋は1925年(大正14年)の建築でどちらも国登録有形文化財(建造物)。また姫路市の都市景観重要建築物等にも指定されています。

赤褐色の雨戸はベンガラ(弁柄)かな。

魚橋家住宅、1900年(明治33年)の建築。上の魚橋呉服店の目の前なので、同じご家族でしょうか。こちらも国登録有形文化財。

今は現地に行かなくてもグーグルマップのストリートビューで見られますが・・・思っていた以上に多くの古い町家が残っています。

最後に梅ヶ枝町、ここまで来るともう古い町家は見当たりません。梅ヶ枝町はかつて梅ヶ枝遊郭(野里遊郭)がありました。明治7年に陸軍が姫路に駐屯したのが(現在の陸上自衛隊姫路駐屯地)、遊郭が出来たきっかけとされています。

唯一残るかつての貸座敷の建物、現在は個人宅のようです。

この梅ヶ枝遊郭跡を散策している方は結構いて、ネットで検索すると、数年前までは元貸座敷の建物が3軒あったようですが、2軒はすでに取り壊されています。

野里街道の新道と旧道が合流・分岐する地点にある明珍火箸。姫路の伝統工芸品の一つとして有名です。

ここで野里散策は終了です。

第二次世界大戦中に二度の空襲に遭った姫路において、野里地区は数少ない古い街並みの残るエリアで、近年は古い町家の保存・再生活動も行われているようです。

新型コロナによる旅行自粛がなければ、なかなか近場には目が向かなかったと思いますが、いい機会になりました。

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古い町家とノコギリ横丁 姫路・野里街道

この日最後の目的地、姫路城の北東に位置する野里地区へ向かいます。

姫路医療センターのそばにある久長門跡を抜けると野里街道が出て来ますので、この通りをずっと北へ歩いて行く計画です。

野里地区は姫路で古い町家が最も多く残っているエリアなのです。久長門跡から歩いてすぐに見えて来たのが、尾上市平家住宅。1795~1816年頃に建てられたとされる、築200年超の年季の入った町家です。最近まで金物屋として営業していましたが、店主が亡くなった後、現在のオーナーさんが買い取られたようです

3月8日が町家の日(3月=マーチと8=や)らしく、週末の6・7日は各地の町家でイベントが開催されているようです。この尾上市平家住宅では、金物屋時代の在庫品の処分市みたいなことをやっていました。

画像はないですが、奥の方はかなり傷みが激しく、維持・修理にはなかなかお金が掛かりそうです。

レトロな洋館風の勝原薬局(かつはら薬局)。大正ロマンって雰囲気ですが、いつ頃の建物なのか気になって検索すると、昭和2年に建てられたようです。

野里街道から一本東側の通りに入ってみます。

通りと住宅の境がのこぎりの歯のようにギザギザになっているノコギリ横丁です。身を隠すための武者隠れという防衛上の目的があると思われ、先に行った船場城西地区にもありました。

しかも住宅が通りに対して正面ではなく斜めに建てられているので、謎の三角地帯が生じます。

ここは通りをまっすぐではなく、少しずらして作る「当て曲げ(あてまげ)」でしょうか。敵が先まで見通せない、直進できないようにする防衛上の町割りで、全国の城下町・寺内町で見られます。以前行った龍野にもありました。

野里街道は一旦西へ向かいます。

レトロな雰囲気が渋い「たぐち酒店」。ここから北に向かって野里商店街が伸びています。

新道(バス通り)との角に畑文商店。グーグルマップには「和菓子店」と記載されていますが、昔懐かしの駄菓子屋さんです。

この後も引き続き野里街道(野里商店街)を歩いて行きます。

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古い街並みが残る姫路の城下町 材木町・小利木町

姫路城を後にして、次は材木町・小利木町へ向かいます。姫路城・好古園から船場川をはさんですぐ北西側にあります。

江戸時代には船場川の船着き場・船溜まりとして賑わった場所で、材木町は船場川の水運を活かして材木屋が集められたのが地名の由来、小利木町(こりきまち)は薪を売る店が多く、樵(きこり)と木()を合わせたのが由来のようです。先に行った船場城西地区の北側にあるエリアですが、ここにも古い町家がいくつか残っています。

市之橋交差点から北西方向に入って一軒目から古い町家が登場します。一部改装されていますが、格子窓や虫籠窓など古い町家の特徴が残っていますね。

この通りは車で姫路駅方面へ向かう際にいつも通るので見慣れた光景なのですが、歩くのは初めてです。車一台通れる程度で6~22時は一方通行になる狭い通りですが、私が子供の頃は確かここを路線バスが通っていた記憶があります。

町家カフェしょうあん。

古い町家ではお馴染み、むしかごのような「虫籠窓(むしこまど)」。通風と採光のための構造です。

しょうあんの隣の「森家住宅」。1886年(明治19年)の建築で、都市景観条例に基づき、姫路市が都市景観重要建築物等に指定しています。

レストラン「地鶏とお魚 侘助(わびすけ)」。このあたりには古い町家を利用した洒落たレストランやカフェがいくつか営業しています。

侘助を過ぎると、地名が材木町から小利木町に変わります。

こういう赤茶色・朱色の格子は、弁柄(紅殻)で塗られたものでしょうか。弁柄(ベンガラ)は酸化鉄を主成分とする赤色顔料で、インドのベンガル地方(現在のバングラデシュも含む)が語源。

こちらは酒屋さん。

懐石料理の「姫山茶寮」。

車で通っていた時は、ほんの3~4軒の町家が残っているだけという印象でしたが、ゆっくり歩きながら見て行くと、意外とありますね。

この後は北勢隠門から入って姫路城北側の「北勢隠」を通り抜け、姫路城の北東に位置する野里地区へ向かいます。

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姫路城 お菊井戸~西の丸

大天守から下りて、備前丸広場に出て来ました。

ここから見上げる大天守は迫力があるというのが一般的な感想だと思うのですが、私は逆でした。姫路城は姫山という小高い丘の上に築かれていて、遠くから眺めるとその丘の分も高く・大きく見えるのですが、すぐ真下から見ると「あれっ、こんなもんだっだ?」とイメージより小さく感じてしまいます。

こちらは西小天守。

備前門を出てすぐの石垣でやけにきれいにそろった石が見られます。これは築城に際して、古墳の石棺に使われていた石を利用したもの。

備前丸の外側にある上山里曲輪というエリアに出て来ました。ここには「一枚、二枚・・・」で有名な播州皿屋敷のお菊井戸があります。同じような怪談話は全国にいくつかあって、姫路は播州皿屋敷ですが、東京(江戸)だと番町皿屋敷ですね。

リの一渡櫓に展示されている歴代大天守の鯱。説明文には「しゃちほこ」ではなく、「しゃち」と書かれていました。

こちらが平成の大修理で新しく作られた、つまり現在の鯱と同じ形のもの。奈良県生駒市の「山本瓦工業株式会社」による製作。地元の奈良をはじめ、神社仏閣・城郭など文化財の修理では超有名な企業らしい。

鯱は「姿は魚、頭は虎・・・」と書かれていたのですが、虎なのか?インド神話の怪魚・マカラ(摩伽羅)が起源で、中国では鴟吻・螭吻と呼ばれる龍の一種が日本に伝わったものと思っていたのですが。

リの一渡櫓とリの二渡櫓を支える石垣ですが、分かりますか?

向かって右手が羽柴秀吉の時代、左手が池田輝政の時代に築かれたもので直線的な継ぎ目になっています。

続いて西の丸にも行ってみましょう。姫路城には何度か来ているのですが、西の丸は初めてだと思います。多くの人は大天守に登れば終わりって思いますからね。

西の丸広場からの姫路城が一番美しいと言われており、観光パンフレットなどにもこの角度からの画像がよく使われます。

大天守に手前の西小天守(向かって右)と乾小天守(向かって左)。

西の丸をワの櫓、渡櫓、ヲの櫓、ルの櫓、西の丸長局、ヌの櫓、化粧櫓がぐるっと囲んでおり、こちらも見学することが出来ます。

ひたすら長い廊下とその脇の部屋が続きまして、所々の部屋に展示があるといった感じ。

見学ルートの最後は千姫の為に作られた化粧櫓。いつもなのか、この時だけなのか不明ですが、中には入れませんでした。

もう一度姫路城には行こう行こうと思っていましたが、やっとそれが果たせてすっきりしました。コロナ禍で人が少ない時期でしたので、混雑・待ち時間もなく、大天守から西の丸をざっと見学し、所要時間は約1時間半(大手門→大天守→西の丸→大手門までの所要時間)でした。

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