実家に帰省する際は、いつも伊丹空港か神戸空港でANAかJALを利用するのですが、あまりにマンネリなんですよね。
ということで、羽田→伊丹はANAを利用したのですが、関西→成田をLCCのピーチ、前日は空港そばのカプセルホテル「ファーストキャビン関西エアポート 」に宿泊しました。
ビジネスクラスキャビンという部屋を予約し、料金は1泊税・サ込で3,760円。現地払いでしたので、チェックイン時にクレジットカードで支払いました。
ビジネスクラスキャビンの正規料金(ラックレート)は1泊6,200円、ショートステイ(2時間以上)が900円/時間。ファーストクラスキャビンは1泊7,200円、ショートステイ(2時間以上)が1,000円/時間。
ホテルは関西空港第1ターミナルと直結しているエアロプラザ3階にあります。尚、空港ターミナルとエアロプラザは2階で繋がっており、JR線と南海電鉄の駅もあります。
このエアロプラザにはファーストキャビンだけでなく、ホテル日航関西空港も入っていて、深夜着や早朝発、トランジットなどの客に対応しています。
レストランやファストフードもいくつか入っていますが、24時間営業なのは2階のバーガーキングと3階の松屋。他にコンビニのローソンが1~2階にあります。
またエアロプラザ1階とLCCのピーチと春秋航空(中国)で利用する第2ターミナル間は無料シャトルバスが運行されています。
通常のホテルと異なり、宿泊の場合、チェックイン時間は19:00から、チェックアウトは10:00までとなっています。フロントに12の主要通貨から日本円への外貨両替機が設置されていました。
携帯での通話、PC使用、歓談など音を発する行為は、フロント脇のラウンジを利用します。また客室(キャビン)エリアは完全禁煙になっており、このラウンジ奥に喫煙所があります。
客室エリアは入口から男女で分かれており、男性用は3階と2階、女性用は3階を占めています。私の部屋(キャビン)は3B33でした。
チェックインした20時頃はガラガラだったのですが、夜中過ぎに見たら、かなり埋まっていました。
昨年3月にオープンしたばかりなので、キャビンを含めて施設は新しくとても清潔です。シングルベッド+α程度のスペースしかなく狭いのですが、ベッドの上から天井までは175cm程度あるでしょうか。一般的なカプセルホテルに比べて圧迫感は少ないです。キャビンへの出入りも楽ですし。
簡易宿所扱いなので、鍵は掛けられません。代わりに上下に動くスクリーンカーテンを閉めることでプライバシーが確保されています。但し、下部20cmくらいは閉まらない(すき間がある)構造になっていました。
ですので、他の客のスクリーンカーテンを上下する音や歩く音は結構聞こえてきます。逆に自分がカーテンを開け閉めするのも気を使います。
入口とベッドの間に20cm程度のスペースがあり、ゴミ箱とスリッパが置いてありました。ここに靴だけでなく、バッグを置いている人も。
チェックイン時に渡された、客室エリアの出入りに使うICカードキーと室内セーフティボックス用のキー。
チェックイン時に借りたテレビ用ヘッドホン。
(冬だから?)わりとしっかりした鹿の子生地の半袖シャツと膝下丈のハーフパンツ、バスタオル、フェイスタオル、身体を洗う用のナイロンタオル、歯ブラシ・歯磨き粉。比較的厚手の毛布も置いてありました。
ベッド脇の一部がセーフティボックスになっています。横と深さはかなりあるのですが、縦(奥行き)は15cmほどしかありません。
ヘッドフォンジャック、電源ソケット、エアコンとライトコントロール用のスイッチ。
非常用の緊急ボタン。
Wifiも無料で完備しています。USBポートがあればベターかもしれませんね。
天井から吊り下がったテレビとその横にハンガーが3つ。
テレビには読売テレビ、関西テレビ、朝日放送、毎日放送、NHK総合、NHK教育(Eテレ)といった関西キー局に、テレビ大阪、KBS京都、サンテレビの地方局、NHKワールド(英語放送)に加え、BSやわずかのCSチャンネルもあり。
客室内では目覚まし時計や携帯のアラーム機能は使用出来ないので、希望する時間に起こしてくれるサービスがあります。私もお願いしたのですが、入口のスクロールカーテンをノックし、声掛けする方法でした。
こちらは少し広くて料金も高いファーストクラスキャビン。ベッド脇にスペースがあり、簡易テーブルが置いてあります。入口も横開きのアコーディオンカーテンですね。ファーストクラスキャビンもビジネスクラスキャビンも同じエリア内にあります。
大きな荷物はフロントに預けることが出来ますし、客室エリア内にも荷物収納スペースあり。ワイヤーロックはフロントで借りられます。
私の部屋(キャビン)はレセプションのある3階でしたが、トイレ・シャワーなどの設備は2階にあり、しかも階段まで遠かったので、少し不便で面倒臭かったです。トイレはホテルを出てすぐのところ、エアロプラザ3階にもあります。
女性用エリアは客室もトイレ・シャワーも全て3階にありますので、こうした面倒臭さはないはずです。
バスルーム・トイレエリアにはコインランドリーあり。料金は洗濯6kgまで300円、乾燥3kgまで30分100円、洗濯+乾燥3kgまで500円、洗濯+乾燥1kgまで400円。洗剤は自動的に投入されるので不要。
ドレッシングスペースには、ヘアドライヤー、剃刀セット(髭剃りセット)、綿棒、ハンドソープなど。
シャワー室は3室+車いす用のシャワールームも1室別にあったと思います。
シャワー室内には、狭いながら手前に着替えスペースもあります。お湯の温度・量(水圧)も問題ないレベル。
シャンプー、コンディショナー。
バス&シャワージェル、シェービングウォッシュ。
シャワー室とは別に日本人にはうれしい大浴場もありますが、利用している人がいたので、画像はなし。
トイレはもちろんウォシュレット付き。小便用のトイレは別にあります。
館内設備としては他に清涼飲料水やビールなどのアルコール類を売る自動販売機あり。
新しくて清潔でしたし、天井が高くて圧迫感が少なく、全体的に上品な内装で、カプセルホテル=安ホテルという印象はなかったです。
スクロールカーテンを開け閉めする音が多少聞こえてきますが、私はそれほど気になりませんでしたし、客室エリアで話をしたり、音を出したりする非常識な宿泊客も全くおらず、静かで快適に過ごせました。
1晩寝るだけなら充分ですし、キャンプでテントに泊まっているような気分?私にとっては単なる宿泊施設ではなく、アトラクション的な意味合いもありました。
カプセルホテルを利用するのはベトナム・ホーチミンのホンコンカイテキホテル以来、人生で2度目の経験でしたので、楽しかったです。ファーストキャビンの質感は、ホーチミンのカプセルホテルとは全くレベルが違いました。
敢えて不満を挙げると、私の部屋とシャワー・トイレの階が異なり遠かったこと、キャビン内のエアコンはオフにしていたのですが、暖房のせいか乾燥していて喉が痛くなったことでしょうか。
今回は3,760円と安く予約出来たので、この価格なら大満足ですが、正規料金の6,200円になると高いなあと思います。空港直結という便利な立地のエアポートホテル・トランジットホテルで仕方ないのかもしれませんが。