朝食の後は今回の名古屋旅行で一番のお目当てだった日泰寺へ向かいます。
地下鉄東山線に乗り覚王山駅で下車、徒歩10分ほどで日泰寺に到着しました。私が参拝したのは朝8時前ですが、午前5時に開門なので朝早い観光にはピッタリです。
1898年(明治31年)インドのピプラーワーで発見された釈迦の遺骨(仏舎利)が当時のシャム、現在のタイへ寄贈されます。更にその一部がタイ国王から日本へ下賜されることになり、その受入先として建立されたのが超宗派の覚王山日泰寺です。
1904年(明治37年)の建立時、タイはシャム(暹羅)という国名でしたので、覚王山日暹寺(にっせんじ)として創建され、1949年(昭和24年)にタイ王国への変更に伴い、日暹寺も日泰寺へ改名しています。
なかなか立派な山門です。
山口県の瑠璃光寺をモデルに建立された五重塔。この五重塔を含め現在の伽藍は昭和末期から平成にかけて整備された新しいものです。
鐘楼の鐘には故プミポン前国王のシンボル「ポー・ポー・ロー」マークあり、同国王から寄贈されたのでしょうか。
プラ・プッタ・サーカムニーとタイ語で書かれています。プラは尊称、プッタ=仏陀、サーカヤムニー(釈迦牟尼)です。
本堂も1984年(昭和59年)完成と比較的新しい。
仏舎利と共にシャム国の国宝だったものを当時のチュラーロンコーン大王から下賜された本尊の釈迦牟尼如来像。
この週末には境内で日・タイ文化フェスティバルが開催されるようです。
1987年(昭和62年)の日タイ修好100周年の記念として建立されたチュラロンコン大王(ラーマ5世)像。
タイ皇太子(現在のワチラーロンコン国王)による記念植樹。
赤い花が咲いていましたが、グーグルレンズによると「デイゴ」らしい。
仏舎利が収められている奉安塔は一旦境内から出て、少し離れた北東側の敷地にあります。
入って右手に舎利殿。舎利殿という名称ですが、ここに仏舎利が安置されているわけではなく、葬儀などが行われる斎場施設です。
奉安塔への参道。石段入口脇にあるのは暹羅両陛下、泰国国王、泰国皇太子の御参拝記念塔。
一般参拝客が入れるのは、この通天門の前まで。
拝殿の先にご真骨(仏舎利)が納められている奉安塔の一部が見えます。
亡くなった釈迦と悲しむ弟子の阿難尊者(アーナンダ)像。
ざっと見学して所要時間は約30分、予定より早く終了しました。
もう2年半以上タイに行っていないので、久しぶりにタイと関連するものに触れられてうれしかったです。