名古屋有松 重要伝統的建造物群保存地区 東海道沿いの古い町並み

<本ページにはプロモーションが含まれています>  

ホテルをチェックアウトし、荷物を預けてから有松へ向かいます。

有松は慶長13年(1608年)東海道の鳴海宿と池鯉鮒(ちりゅう)宿の間に尾張藩によって開かれた町で、江戸時代後期から昭和前期までの古い町並みが残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。有松絞り(有松・鳴海絞り)という藍染絞りが盛んで、重要伝統的建造物群保存地区の種別としては染織町です。

有松は一応名古屋市内ではありますが、すぐ隣は桶狭間古戦場や中京競馬場のある豊明市。名古屋駅から名鉄名古屋本線に乗れば約20分で行けるのですが、私は名古屋市交通局のバス・地下鉄全線一日乗車券を購入し、地下鉄桜通線の終着・徳重駅まで約35分+徳重駅から徳重14系統のバスで更に約35分かけてやって来ました。

バス停は有松駅の北側、イオンタウン有松の前にあります。

東海道沿いの古い町並みが残っているのは有松駅の南側なので、名鉄の線路を渡ります。

重要伝統的建造物群保存地区は県道237号線をはさんで東西約800mにわたり広がっていますが、先ずは東端から歩いて行くことにします。

「ありまつ」と書かれた藍染絞りののれんが目立ちます。

名古屋有松郵便局の前に東海道の石碑。

大府行懸道(県道)とも書かれています。

こちらの加藤呉服店ですが・・・

横から見るとこんな感じ。これも看板建築の一種でしょうか?

有松絞りの製造・販売をする橋爪合資会社。昭和初期の建物だそう。

卯建(うだつ)風の看板、庵看板(いおりかんばん)?

東海道に面した間口はそれほどでもないのですが、奥に長い町家構造です。

有松は東町・中町・西町に分かれ、夫々が山車を所有し、有松天満社の秋季大祭(10月第1日曜日)に曳き出されます。ここ有松山車会館は東町の山車(布袋車)を格納しています。

寿限無茶屋は明治時代の建物。

服部幸平家住宅、東隣の服部家(服部孫兵衛家)の分家です。

服部幸平家住宅の蔵は県有形文化財。

その隣の服部家土蔵。

ずっと先まで間口が45mもある服部家住宅(井桁屋)、寛正2年(1790年)から続く有松絞りの老舗問屋です。江戸末期から明治にかけての建物で県指定有形文化財。

卯建(うだつ)が上がっております。

延々と続く大邸宅です。

屋根瓦には「水」の文字が。火伏せ(火事除け)の意味でしょうね。有松では天明4年(1787年)に村をほぼ全焼した大火がありました。

服部家住宅の正面には棚橋家住宅、明治8年頃の建物で国登録有形文化財。元々は服部家の本家の絞問屋(屋号:大井桁)の建物でしたが、その後棚橋家が購入し、医院として使われていました。

中濱家住宅主屋と土蔵、明治期の建物で国登録有形文化財。一番古くて立派そうな服部家住宅が県指定で上の棚橋家と中濱家は国登録の有形文化財・・・どういう基準なんでしょう。

ここから県道237号線の西側エリアになります。

入って左手2軒目の町家ですが・・・

屋根の上には中国伝来の邪気・厄除け、鍾馗(しょうき)さんでしょうか。先の棚橋家住宅にもあったようですが、見逃していました。

中町の山車(唐子車)を保管する中町山車庫。

中町山車庫脇の道に入ってみます。

「そめそめて あけも美とりも 有松の 里の栄は 色にても知れ」という糟谷磯丸の歌碑。有松にはこうした歌碑がいくつか設置されているようですが、ここ以外には気付きませんでした。

「くくろ」という皮絞りのお店の前にあった説明板の一部。東側エリアで見た服部家(井桁屋)住宅ですね。

またまた立派な邸宅が見えてきました。

江戸期と思われる主屋をはじめ、明治・大正期にかけて整備された竹田家住宅(竹田嘉兵衛商店、屋号・笹加)。市指定有形文化財。竹田家の初代・竹田庄九郎が有松絞りの開祖らしいです。

黒漆喰が格好いいですね。

奥まで延々と続いております。

岡家住宅、江戸末期の建物で市指定有形文化財。

ここにも火伏せ・火事除けの「水」の文字の屋根瓦がありました。

明治期まで絞問屋を営んでいた小塚家住宅(屋号:山形屋)、こちらも江戸末期の建物で市指定有形文化財。

小塚家住宅にも有松では珍しい卯建(うだつ)があります。

対面にある安藤家住宅(安藤来助商店)、東海道に面した主屋は昭和2年築、西側(下記画像向かって左)の旧主屋は明治中期の建物で現在の主屋の位置から移築したもの。

レトロなガス燈。

西町山車庫、西町の山車(神功皇后車)が格納されています。

こんな感じで、どこの店に入ることもなく、画像撮影しながらブラブラ散策して45分ほどの所要時間でした。立派な町家は全て絞商(元も含め)で、それが何軒もあり、そんなに儲かったものなのかと思いました。

有松駅周辺の地図とホテル

名古屋 4ベッド・4人部屋のあるホテル・コンドミニアム

名古屋 大浴場付きのビジネスホテル・旅館

名古屋 新規オープンのホテル・旅館

カテゴリー: 日本, 街歩き 日本 タグ: , パーマリンク