首里城 本殿 復元工事中

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玉陵の後は首里城へやってきました。

正直言いますと、首里城には是非とも行きたいという気持ちはありませんでした。2019年の火災で正殿が焼失したからというわけではなく、そもそも首里城自体は第二次世界大戦で破壊され、大半の建物や石垣は1980~90年代にかけて復元されたものであり(守礼門は1957年、歓会門は1974年の復元)、世界遺産ではないからです。

世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の構成資産になっているのはあくまで「首里城正殿基壇遺構」、正殿の地下にある基礎・土台の石積みなのです。

有名な守礼門、扁額には「守禮之邦(しゅれいのくに)」と書かれており、(琉球は)礼節を重んじる国という意味らしい。

世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の9つの構成資産の一つ「園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)」です。この後方にある森が御嶽(聖域)であり、園比屋武御嶽石門はその礼拝所です。第二尚氏の第3代尚真王の時代の1519年に建てられたもの。

歓会門(かんかいもん)。

歓会門の左右には魔除けのシーサーが置かれています。

次は瑞泉門ですが・・・

その手前に龍樋から出る湧水があります。

瑞泉門(ずいせんもん)。先ほどのアーチ状の歓会門とは異なり、門の上に直接櫓が乗っている櫓門。本土の城郭でもよく見るタイプですね。

漏刻門(ろうこくもん)。

次の広福門を抜けると、下之御庭(しちゃぬうなー)という広場に出ます。ここまでは無料で入場可能。

首里森御嶽(すいむいうたき)という礼拝所。

系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)を復元したもの。系図座は士族の家系図を管理していた役所、用物座は城内で使用する物品・資材等を管理していた役所。

他に2019年の火災で焼け残った大龍柱を補修・展示している大龍柱補修展示室があります。

火災後の大龍柱。

奉神門が正殿のあった「御庭(うなー)」との出入口になります。ここから先は有料エリア。券売所は下之御庭へ入る際に通った広福門にあり、入場料は大人400円ですが、ゆいレール1日または2日フリー乗車券の提示で団体料金の320円(20%オフ)となります。

奉神門を抜けて御庭に入ると、目の前には再建に向けての作業場・木材倉庫となる仮設の建物。

この建物に沿って仮設の見学通路・デッキが設置されています。

焼け落ちた正殿の屋根にあった龍頭棟飾の欠片。

石垣を修復している箇所・・・首里城自体が復元なのは分かっていますが、あまりにプレハブ感が強くて、映画やテレビのセットみたい。

工事用のメッシュフェンスの間から覗いてみます。ここが正殿のあった場所かな。

世誇殿(よほこりでん)という、かつては未婚の王女の日常の居室で、国王が亡くなると次期国王の即位の儀礼が行われた建物(復元)。現在は大型モニターが設置してあり、首里城の解説動画が流されています。

復興展示室という仮設の建物。

東のアザナという城郭の東端に築かれた物見台へ向かいます。

神の島と言われる久高島方向の景色。

ざっと見学して所要時間は約45分でした。ざっと見るのなら1時間あれば充分だと思います。

正殿がないのは残念でしたが、再建工事が行われていて関連の展示があるのは期間限定と前向きに考えましょう。現在のところ2026年予定となっている正殿の復元が完了したら、また見学に来てみようと思います。

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