糖鉄故事館 旧旗山駅 台湾製糖業・糖業鉄道の歴史 高雄

紫蝶幽谷からバスで旗山に戻ってきたのですが、せっかくの機会なので、旗山老街も少しブラブラしてみます。

この日は日曜日ということもあって結構賑わっていました。

いかにも観光客という感じの人たちがいるなあと思ったら、旗山車站というかつての鉄道駅でした。歴史を感じさせてくれる風情のある駅舎ですね。

旗山駅は蕃薯藔駅として日本統治時代の1910年開業、この駅舎は1913~1915年に建設されたもの。現在は糖鉄故事館という小さな資料館になっています。

趣のある駅舎の前で写真だけ撮影し、中に入る人は少ないですが、私は入ってみようかな。

チケットは30元、ペラペラの紙ですが、昔の切符(硬券)みたいですね。

屋外には当時の蒸気機関車も展示されています。

「台糖」と「旗」のエンブレム。台湾糖業の旗尾線という意味かな?1946年のベルギー製の機関車です。

日本統治時代の1900年代~台湾各地に製糖会社が設立され、それら製糖会社によって原料・製品等を輸送する糖業鉄道(糖鐡)も建設されました。

旗山駅は高砂精糖の旗尾線・蕃薯藔駅として開業、旅客の他、サトウキビや粗糖の運搬にも利用されていました。

高砂製糖は鹽水港製糖(現在の塩水港精糖の前身)系、後に鹽水港製糖と合併、更に戦後の1946年に国民党政府によって、台湾製糖、鹽水港製糖、大日本製糖、明治製糖の資産が接収・合併させられ誕生したのが台湾糖業です。

塩水港精糖の塩水港って、台南市塩水区の地名(港)なんですね。また台糖(現在は三井製糖と合併)の前身が台湾製糖だそうです。

客車の中も見学出来ます。

後で行こうと思っていた枝仔氷城のアイスを売っています。

食べたいのですが、やはり枝仔氷城の本店で食べるのが良いですよね。

糖鉄故事館という資料館になっている駅舎の中に入ってみます。

小火車伸展台、伸展台=転車台のある車庫の模型。

昔の切符。

色んなゲージ(軌条=レールの間隔)について比較しています。

台湾の糖業鉄道は、762mmゲージの軽便鉄道(五分車)。日本統治時代の台湾総督府鉄道を源流とする台湾鉄路(台鐡)は日本と同じ1067mm。

旗山駅のピークは1930年代、戦後道路網が整備され、1970年代に台湾の製糖業が衰退し、旗美線は1978年に廃止、1982年に全線の線路が撤去されました。

正直言いますと、見学当時は大して面白くもなかったですが・・・

ブログを書くにあたって色々調べていると、日本とも深い関係がある台湾の製糖の歴史を知ることが出来て、興味深かったです。

旗山老街周辺の地図とホテル

高雄 ウォシュレットがあるホテル・サービスアパート

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